ゆめさくセキュリティ

2025年9月29日、製造 (飲料・食品)

アサヒグループ ランサムウェア被害

入口

障害の約10日前に、外部の攻撃者がグループ内の拠点にあるネットワーク機器を経由して侵入した

決め手の失敗

主要データセンターでパスワードの脆弱性を突かれて管理者権限を奪われ、主に業務時間外に複数のサーバーへの侵入と偵察を繰り返されたとみられている

被害

国内グループ各社の受注と出荷、お客様相談室などのコールセンター業務が停止し、受注と出荷は手作業での対応が続いた。従業員5,117件と取引先関係者110,396件の個人情報の漏えいを確認した (2026年2月18日時点)。漏えいのおそれがある個人情報は2026年7月17日に5区分へ修正され、お客様相談室への問い合わせ者152.5万件などが対象となった

防げた対策

  • ネットワーク機器を含むIT資産の管理
  • 強いパスワードと管理者権限の管理
  • 時間外の異常なアクセスの検知
  • 復旧手順の訓練とバックアップの強化

時系列

  1. 2025年9月29日システム障害が発生し、暗号化されたファイルを確認。ネットワークを遮断しデータセンターを隔離。障害を公表
  2. 2025年10月3日ランサムウェア攻撃を受けたことを公表 (第2報)
  3. 2025年10月14日個人情報が流出した可能性を公表 (第4報)
  4. 2025年11月27日調査結果を公表。個人情報保護委員会へ確報を提出済み
  5. 2025年12月3日アサヒビールとアサヒ飲料がEOSによる受注を再開 (アサヒグループ食品は12月2日)
  6. 2026年2月18日再発防止策とガバナンス体制の強化を公表。リモートアクセスVPN装置の全面廃止などを示した
  7. 2026年7月17日漏えいのおそれがある個人情報の範囲を修正

攻撃した側について

被害企業は攻撃者名を公表していない。時事通信は、Qilin がネット上に犯行声明を出していたと報じた。社長は会見で、犯人側からの接触も身代金の要求もなく、支払いも行っていないと説明したと報じられた (クラウド Watch)

学べるレッスン

出典

2026年10月24日に開いて確かめました。