ゆめさくセキュリティ

2025年10月19日、小売・EC・物流

アスクル ランサムウェア被害

入口

例外的に多要素認証を適用していなかった業務委託先向けの管理者アカウントのIDとパスワードが漏れ、不正に使われた

決め手の失敗

委託先の管理者アカウントだけ多要素認証の例外にしていた。侵害されたデータセンターのサーバにEDRがなく常時監視もなかった。バックアップがランサムウェアを想定した環境になく、一部が一緒に暗号化された

被害

ASKUL、ソロエルアリーナ、LOHACOの受注と出荷を停止し、物流センターの出荷業務が全面停止した。事業所向けのお客様情報約59万件、個人向けのお客様情報約13万2,000件、取引先情報約1万5,000件、役員と社員等の情報約2,700件の流出を確認した

防げた対策

  • 全リモートアクセスの多要素認証 (例外なし)
  • 委託先アカウントの管理者権限の厳格な運用
  • サーバへのEDR導入と常時監視
  • ランサムウェアを想定した隔離バックアップ

時系列

  1. 2025年10月19日ランサムウェア攻撃を検知し、ネットワークを遮断。受注と出荷を停止し、第1報を発表
  2. 2025年10月22日外部クラウドサービスへの不正アクセスが発生
  3. 2025年10月24日認証情報のリセット、管理アカウントへの多要素認証の適用、EDRシグネチャ更新を完了
  4. 2025年10月29日出荷トライアル第1弾を開始
  5. 2025年10月31日攻撃者が公開した情報の確認を完了し、情報流出を公表
  6. 2025年12月12日影響調査結果と安全性強化の取り組みを報告 (第13報)

攻撃した側について

被害企業は攻撃者名を公表していない。日本経済新聞などが、ハッカー集団 RansomHouse が犯行声明を出したと報じた (INTERNET Watch による)。被害企業は声明を把握していると発表した。被害企業は攻撃者と接触しておらず、身代金を支払っていないと公表している

学べるレッスン

出典

2026年10月24日に開いて確かめました。